抹茶白玉庵

観たものや読んだものの記録。

過去のない男

フィンランドヘルシンキ。ある男(マルック・ペルトラ)が強盗に遭い、記憶をなくしてしまう。同じくらい苦しい生活の中の人たちがさも当たり前のように助けてくれる。運命を呪い、泣き叫ぶわけでもなく、淡々と過ぎていく日の中で男は救世軍の女性イルマ(カティ・オウティネン)と出会う。

フィンランドの巨匠アキ・カウリスマキ監督作品。結構重大なテーマ*1なのにもかかわらず、大騒ぎしない人たちばかり登場します。っていうか、この監督の作品はいつもそう。ドタバタしてないコメディです。カメラワークも小津安二郎監督風で映画の中のキャラがカメラ目線で語るところなんかまるで視聴者が主人公になって話を聞いているよう。いいなー、こういうの。

マルックはかもめ食堂に出てきた泥棒さん?役の俳優さんです。劇中内に出てくる犬の名前がハンニバルっていうのがちょっとクスリとさせます。このワンちゃん、動物の演技賞取ってるらしいですよ。

*1:自己のアイデンティティの喪失。