抹茶白玉庵

観たものや読んだものの記録。

ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜

ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~ [DVD]

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大谷(浅野忠信)は甲斐性なしの放蕩作家。大谷がれっきとした犯罪で通いの居酒屋に迷惑をかけたところから、妻の佐知(松たか子)は自分が働いて借金を返すと申し出る。意外にも接客業が向いていた佐知は生き生きしてくるが、大谷はそれが気に入らない。

太宰治の自伝的小説「ヴィヨンの妻」の映画化です。上品にまとめてますねー。太宰作品が原作なのでセリフがやや文学的っていうところがちょっと現実味がないのですが。*1好きなセリフは大谷の「恐ろしいことに、神は存在するんですよ」と佐知に語るところ。

うっかり忘れそうになるのですが、太宰って戦後も生きてた作家さんなんですよね。この作品も1946年という時代が舞台なので、東京の人たちはこういう暮らしだったのかしらと思いがよぎります。

室井滋さんの女将さんがすごくしっくりきてて、白玉的助演女優アカデミー賞です。(いらないって?そりゃ、失礼しました。)妻夫木くんはこういう役が似合う。。*2

*1:登場人物がみな詩人に思えてくる。

*2:おぼこい青年。